29.10.14

子供と巡るパリ



7歳の甥っ子がパリで絶対したかった事
①エッフェル塔をくぐる。
②モナリザ鑑賞
③ユーロディズニー
④セーヌ川クルーズ

いっちょまえ!


こんな事がしたかったませた彼もやっぱり7歳。

①くぐる前に何度も見ていたので、もういい、と言い出し私に付き合う感じに。。。
②人だかりでゆっくり観れない。
③これは大喜び!
④他に乗っていた小さな子供達と遊んで終わる。

結局喜んだのはチュイルリー庭園の移動遊園地や、サンマルタン運河やセーヌ川で船を見たり、パリプラージュで砂遊びしたり、公園で子供達と遊んだり水遊びしたり。



私はというと

公園の遊具コーナーで長時間過ごす事なんてなかったし 、子供達を連れてきているのはほとんどシッターの女性で、パリの働く女性の多さを感じたり

スーパーなんかのレジでみんな子供に話しかけてくれて優しかったり

男の人にちょっかいかけられる事もないのでどこでも快適に歩けたり

結構子連れを堪能しました。


帰る一週間程前に、もう一度行きたい所を聞いてみると

「ユーロディズニーと、サクレクール寺院に行ってモンマルトルのプチトランに乗りたい!」 
でした。
 

モンマルトルには何度か行ってたけど、プチトランは乗せてあげられていなかったので最後に乗りました。


モンマルトルに住んでいた事もあっていつも歩いてる横を通ってたこれに乗るとは。。。


ムーランルージュ前から出発です。


シャンソンとアナウンスを聞きながらサクレクール寺院まで。






 私も大好きな、この天井のモザイクが気に入ったらしい。

(今は写真NGです。 )

こういう迫力あるものが子供にはやっぱりわかりやすいみたいです。


帰りも好きな時にまたこのトランに乗って帰れるし、

行きは、もう終わり?ってぐらいすぐ着いたけど帰りの方がモンマルトルらしい街並を長く走るので

いつも見ていた風景も違って見えて私も結構楽しめました♡

一般道を走るので自転車で横を走る人に挨拶したり、甥っ子は大はしゃぎ!

モンマルトルは坂が多いので歩いて周るのは子供には結構きついし、

このトラン、子連れの方には結構おすすめです♡







21.10.14

パリでシングルマザー



パリに到着した日、テンション上がってロングフライトの疲れも見せず、ご飯食べに行くー!!と張り切って出掛けるも、お腹いっぱいになった甥っ子、お店で寝落ち。

寝たままおんぶで帰る。

次の日は朝の6時に起こされ
やっぱり子供がいるってこういう生活になるのね、、、と納得しながらパリでの一ヶ月間が始まりました。

パリで二人きり。

しかも彼は全く知らない土地で、言葉も喋れない。
友達もいない。

一ヶ月間、トイレ以外24時間ずーっと一緒の生活。

フランスの家庭のお手洗いってトイレットペーパーホルダーが ない事が多く、
最初は慣れず、大きい方の時は最後に呼ばれて私が前でホルダーの役をさせられる。。。


歯が抜けるとか、いきなり鼻血出したりとか、当たり前だけど髪も伸びるし爪も伸びる。
 子供の爪なんて切った事ないし。。。

ご飯作って食べさして片付けたと思ったら、すぐまたお腹空いたって言うし。
一日中ご飯作ってる感覚。



子育てって本当に大変だ、と改めて世のお母さん達を尊敬しました。



 そして夏休みの間の一ヶ月って事は、宿題もどっさり持ってきたわけで。

しかも毎日絵日記を書く、というのが今回のパリ滞在の約束だったのですが。。。

これに大苦戦。

まず、日記に書く単語にややこしいカタカナの単語が多過ぎる!

シャルルドゴール空港、とか、レピュビュリック広場、とか。。。

7歳には書くのも覚えるのも難しくて。

結果、持ってきていた漢字練習帳がカタカナ練習帳になってしまいましたが。


初めてパリで旅行ではなく家族と過ごす日々、しかも甥っ子とこんなに長い時間を一緒に過ごすのは初めてで本当に幸せな日々でした。

一緒にスーパーに買い物に行ったり、おにぎりやサンドイッチ作ってピクニックしたり。

そんな些細な幸せと同時に考えさせられる事もたくさんありました。

一緒に過ごしてびっくりする程、パリに詳しかった甥っ子が受けた
一番のカルチャーショック。

メトロで物乞いを始める人、道端にマットレスを敷いて過ごしている家族を見て、

「あの人何言ってるん?何してるん?」

「お金がなくてお腹空いてるからお金ちょうだいって。お家がないからここで生活してる ねん。」

「。。。みーちゃん、お金あげへんの?あげたら?」

テレビでは映されないパリに溢れるこの光景にショックを受けていました。

数日後、車イスで物乞いをする足が不自由な方の前を通り過ぎた時また、

「みーちゃんお金あげたら?」

「。。。じゃあ渡してきて」

と小銭を渡して持って行かせたら、すごくスッキリした笑顔で帰ってきました。

ああ、心が痛んでたんだな、と。

日本で見る事がない風景に。

所持金0で来ていた彼は、それからお手伝いしてコツコツ貯めた小銭を自分であげるようになりました。

そしてその後もメトロに乗ると見かける物乞いをする人を見続け、
だんだん周りも見えるようになってくると、フランス語がわからなくても

「あの人またお金ちょうだいって言ってる。でも誰もあげてない。。。
 みんなそんなにあげられへんよ、大事なお金やのに。。。」

日本で不自由なく育った子供、そんな事考えた事なかったと思います。

お金の大切さ、子供なりに考えて学んだのかなと思います。

彼が来るに当たって私は美術館で名画を見せる事とか、美味しい物を食べさせる事とか、
そんな事しか考えていませんでした。

日常の中にも学ぶことがたくさんある事。
そういう事の方が大切な事。

改めて思い出させてくれました。








 ちなみに、フランスでは、歯が抜けた時、枕の下に置いて寝ると
ネズミがプレゼントやお金を持ってきてくれると言われているそうで、甥っ子には1ユーロ置いてありました。

その1ユーロだけは
「ネズミさんが重いのに持ってきてくれたから、これだけは誰にもあげない!」
と大事に取ってありました♡


まだまだ続く♡


17.10.14

7歳の一人旅


またまたお久しぶりです。
引っ越してから2ヶ月間、ネットなしの生活から脱出しました!
その間に書きたい事はたくさんあったのですが、
まずはかなり質問されたこのお話を。



愛してやまない7歳の甥っ子が

一人でロングフライトを乗り越え、
夏休みの間会いに来てくれました♡

どうやって!?
7歳で一ヶ月パリで過ごすってどんな感じ!?
といろいろな人に聞かれたので、これは書いておこう、と。

今は多数の航空会社がキッズサポートというサービスをしているので
大人金額の航空料金+サポート料金を支払うと、
空港でスタッフの方にお願いしてから、到着地で、
申込書に記入していた引受人が引き取るまで税関手続き等、
子供の一人旅をサポートしてくれます。

乗り継ぎがあると、乗り継ぎ地からの便が欠航になると
そこで一人で一泊しないといけなくなる可能性があるので
唯一関空からの直行便があるエールフランスを利用しました。

日本では少ないそうですがフランスでは利用する子供が多いそうで
このサービスを知り、私の甥っ子への説得が始まりました!

「え、一人は怖い。。。」

と最初はあっさり断られ、、、やっぱりまだ早いかな、と思っていたら
日が経つにつれ

彼の中でもパリに行く事を想像したのか

「パリには何がある?」と彼の方から聞き始めました!

「エッフェル塔も凱旋門も、近くにディズニーランドもあるよー!!」

ディズニーランドで落ちました、7歳。

その時点ではまだ行きたいけど一人では、、、だったのに、
しばらく電話できていない間に
「やっぱりみーちゃん(私)待ってるから行く!!」
と一人で決心してくれたのでした。

 
 彼が4歳の時から私がパリに住み始め、
テレビでパリの特集があれば食い入るように観ていたそうで、
ずっと行きたいと言っていましたが、まさか本当に一人で来てくれるなんて、
とその決心に愛を感じて心が震えました!

そして

いざ彼が決心したら今度は大人達が、
「前日とかにやっぱり行かないって言い出さないかな?!」
とか不安になりだし、とりあえずチケットは取らずにパスポート申請の準備。

すると彼から、
「パスポートの書類やってくれた?見せて。」
「自分のスーツケースが欲しい!」
と、行く気満々な発言が出始めたので、チケットを取り、
私はいつもより頻繁にskypeをし、窓から景色を見せたり、
画面共有でGoogleストリートビューで一緒にパリをヴァーチャル散歩したり

彼が不安にならないように、更に興味を持ってくれるようにしていました。

そうしているうちに
楽しみだけになったようで「後○日でパリ〜♫」と
カウントダウンが始まり、
出発当日も、じゃーねー!、とあっさり旅立ったらしいです(笑)


そして引き取りに行く私。
前日は嬉しくて寝付けなかった!!

到着時間少し前に着くように向かっていたら30分程前に
「もう着いてます!」とフランス人の男性職員の方から電話が。

到着時間に行っても遅れたり、税関並んだり、
荷物取ったりで一時間ぐらいは待つ覚悟だったのに!

甥っ子に電話を変わられ、
「ごめんね!今行ってるから待っててね!!」


それまでやっと会えるのが嬉しくて胸がいっぱいだったのも吹っ飛び、


しかも
日本語がわからないのにひたすら話しかけ続ける甥っ子に困ったこの方、
5分毎ぐらいに電話してくるので
「あと一駅です!」
「今改札です!」
とまるで実況中継。

空港着いたらダッシュ!!!

到着ゲートではなく、出発ゲートに行き、言われたカウンターで

会えたーーー♡

申込書の控えにサインして、今度は到着ゲートに移動して

ゲート脇の電話で出口から入れてもらって荷物の引き取り。

私も初めての事で分からない事ばかりでしたがなんとかミッションコンプリート!

外に出ると甥っ子、
「エッフェル塔どこ?」

ですよね。。。パリに着いたと思ってるもんね。。。

「まだパリじゃないんー!長かったー!また帰りもあれ乗らなあかん〜!!」

と既に帰りの心配まで。

こうして私のパリでの子育て体験が始まったのでした。





 つづく